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北陸研修旅行<2日目>

2015年5月7日 | | Category 活動報告

ゴールデンウィークが終わりましたね。連休中はお天気に恵まれ、長良川温泉にもたくさんの方にお越しいただきました。楽しい休日をお過ごしいただけましたでしょうか。

前回に引き続き、北陸研修旅行の報告をいたします。

まずは朝食から。

自分で焼く熱々の干物と、できたてのお豆腐がとってもおいしかったです。

お世話になった加賀屋さんの前で、若女将と孝子さんといっしょに記念撮影。

前日の研修で学んだとおりの丁寧な見送りを受けました。担当の孝子さんは、わざわざ私達のバスの中にまで来られて、心のこもった御礼の挨拶をしてくださいました。このようなおもてなしを受けると、素直に「また来たいなぁ」と思うものですね。

さて、この日の研修はJTB金沢支店様で。

北陸新幹線開通に伴うこの地域の状況を伺い、併せて、北陸発の旅行需要について意見交換をさせていただくのが目的です。

 

お忙しい中、副支店長の伊藤様と営業担当部長の寺澤様にご対応いただきました。

 「東京からの観光客が増えることは予測していたが、大阪や名古屋からのお客様も増え、二次効果が予想以上だった。」

「金沢から周辺へどう観光客を動かすかが課題だったが、今はお客様自身でいろんな媒体を使って、金沢からどこへ行くか、考えてくれている。能登や加賀温泉への人の流れができている。」

「ここにないものを見たい、体験したいと考える人が多い。」「周辺の観光地への距離感を明確にしてもらえると、プランが組みやすい。」など、貴重なお話しを伺うことができました。

 

つづいての昼食は、創業180年の老舗料亭「大友楼」さんで。加賀前田藩の御膳所として勤められ、伝統的な料理を厳しく受け継いでいらっしゃるとのこと。

 

 女将が加賀の料亭文化と加賀料理についてのお話しをしてくださいました。

この鯛の唐蒸しも、武士文化が根強いこの地域らしく腹ではなく、背開きにするのが伝統とのこと。(腹切りにならないよう)

ですが、その技術はなかなか難しく、受け継いでいる人が数少ないようです。

女将の「文化を残さねばならない」という強い使命感と心意気を感じるお膳でした。

 金沢市内は、近江町市場とひがし茶屋街を散策。どちらも観光客がいっぱいで、活気がありました。お客様が多いと、おもてなしする側の人も自然と力がみなぎって、元気になりますよね。

今回の旅行では、数えきれないほどたくさんの収穫がありました。若女将会の結束もより深まりましたよ。ぜひ今後の活動に生かしていきたいと思います。

お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。


北陸研修旅行<1日目>

2015年5月2日 | | Category 活動報告

4月21日~22日の1泊2日、メンバー全員で北陸研修旅行へ出かけました。
北陸新幹線の開通で、今、特に注目を集めている地域の視察と、「おもてなし日本一」と名高い和倉温泉『加賀屋』さんでの滞在が目的です。

まずは、世界遺産に登録された五箇山へ。同じく合掌造り集落が有名な「白川郷」へは伺ったことがあるものの、こちらへは足を運んだことがなかった私達。一度見てみたいということで、立ち寄ることになりました。

昼食後、国指定重要文化財の「岩瀬家」を見学。

中では、お住まいになっているご当主自ら、集落や合掌づくりの建物について、お話しをしてくださいました。あたたかいお茶をいただきながら、いろりを囲んで聞くやわらかい方言が、とても心地よかったです。

訪問された方皆さんに、お話しをされているとのこと。最近は外国からのお客様も増えているようです。

水芭蕉もとってもきれいに咲いていて、すっかり心がほぐれましたよ。

そして、花嫁のれんで有名な七尾「一本杉通り」の町並みを見学した後、加賀屋さんに到着。

ロビーに入ると、目の前一面に美しく晴れわたった海の絶景とお琴の生演奏。一瞬で別世界に来たような気持ちになりました。

客室係、孝子さんの丁寧な呈茶のおもてなしをいただいた後、さっそく会議室へ。

長年客室係として勤められ、現在は教育担当としてご活躍中の岩間慶子氏による「加賀屋おもてなしセミナー」を受けました。
お話の内容は、どれも実際の経験に基づいた興味深いお話ばかり。

「一番大切にしていることはお出迎えとお見送り」「お見送りはお出迎えの倍大切」「出勤して最初にすることはガムテープを持って点検」「お客様との会話の中にさりげないおもてなしができるヒントがある」「年に一回全員参加のクレーム大会を開催」「1階まで下りて、さあいっしょに上がりましょうという気持ちで教育する」「風邪をひいても会社にたくさん薬がある、つまりお客様が薬」・・・などなど、おもてなしから、新人の教育まで、幅広いお話しを伺い、約1時間があっという間でした。

つづいて、毎日開催されている「館内は美術館ツアー」に参加。

支配人の案内で、館内のいたるところにある美術品の数々をめぐる45分間のツアーです。輪島塗、九谷焼、加賀友禅を始め、絵画や刀剣まで、石川県を代表する伝統工芸品についての豊富な知識に圧倒されました。

 

その後は、温泉、夕食、雪月花歌劇団レビューショー、バーしぐれ、そして孝子さんおすすめの“いしるラーメン”まで、めいっぱい堪能させていただきました。

加賀屋さんの接客にふれて感じたことは、「おもてなし日本一」といっても、特別なことをされているわけではないということ。私達もじゅうぶん分かっていること、接客業として普通のことを、何百人といるスタッフ全員が徹底して、そして自ら喜んで前向きに実践されていることが日本一なのだと思いました。

また、特に印象に残ったのが、お客様との会話がとてもお上手ということ。どんな質問や会話をしても、単純に答えてくれるだけで決して終わらずに、必ず何かひと言、こちらが笑顔になる言葉を添えてくれました。

たとえば、「バーテンダーさんがとってもお若い女性なんですね」とベテランらしいスタッフに話しかけると、満面の笑みで返ってきた言葉は「ええ、彼女とってもかわいいでしょ。私の次に。」こちらも自然に笑顔がこぼれますよね。

楽しく有意義な時間に感謝しつつ、和倉の夜は更けていきました。

~2日目につづく~