2012年9月6日 | 岐阜グランドホテル 虫賀 | Category グルメ, 若女将のひとりごと
9月5日に開催された「岐阜まんまる女将の会」主催、第1回『おもてなし研修会』に参加しました。場所は、8月1日にオープンした長良川うかいミュージアム。参加者は、岐阜地域に限らず、飛騨地域、西濃地域など岐阜県内から幅広く集まった観光関係者約30名でした。
「岐阜まんまる女将の会」とは、岐阜県内の宿の女将・若女将が、岐阜県全体のおもてなし力向上を目的として、今年2月に結成しました。岐阜県のそれぞれの地域でばらばらではなく、県全体でつながり、まんまるの輪になって盛り上げていこう!という思いがあるそうです。私達長良川温泉若女将会会長の伊藤さんも、メンバーとして活動しています。
この日の研修会は、フードプロデューサーの南清貴さんの講演を聞き、その後、南さんプロデュースのスペシャルランチをいただくというとても楽しみな企画でした。
講演のテーマは、『旅の楽しさ・食の愉しみ~ほんものの健康メニューでのおもてなし~』。日本の経済や社会の変容、価値観の移り変わりを知り、どのような食でお客様をもてなしたらよいか、そして岐阜県の観光のこれから進むべき方向について、お話しいただきました。
一番心に残ったのは、「岐阜は水が豊か、土が豊か、食材も豊か、それが最大の武器なのに、自分達の土地の価値を分かっていない」「自分達がどれだけ恵まれているかを理解し、その武器をさらにアピールする必要がある。」というお話し。確かに私達は土地が豊かであるために、特に何もしなくても、ほおっておいても何とか暮らしてゆける。そのため、お水がどんなにおいしくても、お米がどんなにおいしくても、ありがたいと思う気持ちを忘れているようです。
その後、うかいミュージアム内のレストラン「NAGARAGAWA Vegee’s Cafe & Marche」に場所を移して、お待ちかねのスペシャルランチ。
まずは前菜。豆のサラダ、なすのゴマドレッシング和え、ラタトゥイユ。お豆のほどよい歯ごたえが絶妙。南さんの独自の栄養学によると、食事のベースは、穀類と豆類を2:1でとることだそうです。日本のごはんと納豆、インドのナンと豆カレーなど、各土地の伝統的スタイルの食事はもともとこの形になっているんですって。
つづいて、せいろ蒸しのお野菜と奥美濃古地鶏をオリジナルソースで。かぼちゃのスープはプレーンでいただいた後、南さん自らベルガモットの香りのついたオリーブオイルをたらしてくださって・・・香りも味も何層にも広がる感じで、この変化には驚きでした。
ソースは、アボカド&オリーブオイル、大根おろし&ナッツ、赤バルサミコ酢&味噌。せいろの中はぎっしりと様々なお野菜が敷き詰められていまましたし、お野菜の味を味わうために、自然とゆっくりとたくさん噛んでいただいていたので、満足感も満腹感も両方味わうことができました。
そして、何といってもここのごちそうの一部は、金華山と長良川の景色ですね。毎日見ているはずの風景なのに、ここからの景色も本当に美しく、参加者の皆さんの「やっぱりこの眺めは最高ね~」と言う声に、なんだか誇らしい思いがしました。
長良川温泉にできた新しい名所を満喫でき、またお客様に喜んでいただける食についてのヒントを得る事ができた、とても貴重な時間でした。
◆NAGARAGAWA Vegee’s Cafe & Marche (長良川うかいミュージアム内) TEL058-215-0831
営業時間 [5/1~10/15 ]10:00~22:00 無休 [10/16~4/30 ]10:00~17:00 火休
※私達がいただいたランチは研修会用の特別メニューのようです。普段は1,000円からランチがありますよ♪